[アップデート]ECSがWindowsコンテナのgMSAをサポートしより簡単にAD参加できるようになります! #reinvent
こっそりとしたECS関連のアップデートですが、re:Invent期間中、ECSにおいて、Active Directoryによる認証にWindows Accounts gMSAが利用可能となりました。
Amazon ECS now supports Active Directory Authentication using Windows Accounts gMSA
Windows gMSAが使えることでなにができるのか?
ECSにおけるWindows gMSAのECSサポートにより、Active Directory(AD)を使用して、ネットワークリソースとして、Windowsコンテナを認証および承認できるようになります。
ユーザーアカウントIDの構成自体をコンテナイメージから分離したまま、複数のサービスにおけるActive Directory Security Contextの適用が可能で、例えばECSで.NETアプリケーションを利用したい場合、パスワードを使わずにActive Directry統合認証によりSQL Serverに接続できるなど、様々なメリットがあります。
ECSタスク定義のdocker Security Optionsフィールドに資格情報を定義することで、gMSAを利用することができます。
サンプルリポジトリでECS WindowsコンテナによるgMSAによる認証を試してみたい
利用方法の概要は、公式ブログのこちらをご参考。ECS Windowsコンテナから実際にgMSAを利用してActive Directoryに参加するところまでが紹介されています。
How to Run ECS Windows Task with group Managed Service Account (gMSA) | Containers
ECS WindowsコンテナからのgMSAを利用したAD認証について、GitHubに挙げられたサンプルアプリケーション(amazon-ecs-gmsa/README.md at master · aws-samples/amazon-ecs-gmsa)を元に、実装していく手順がステップバイステップで紹介されています。
実際に手を動かして試してみたい方は、上記ドキュメントをご参照ください。
さらに詳しくgMSA対応について知りたい
公式ドキュメントはこちら。
Using gMSAs for Windows Containers - Amazon Elastic Container Service
仕様の詳細は上記で確認いただけますが、利用上の考慮事項と実施にあたっての前提条件を抜粋します。
考慮事項
コンテナインスタンスに、Amazon ECS-Optimized Windows 2016 AMIを利用する場合、コンテナのホスト名は、認証用クレデンシャルファイルに定義されたgMSAアカウント名と同一である必要があります。コンテナのホスト名の確認には、コンテナ定義中の当該パラメータをご確認ください(参考:Task Definition Parameters-Network Settings)。
前提条件
- ECS Windowsコンテナで参加可能なActive Directoryは、以下をサポート
- AWS Direcotry Service(参考:Getting Started with AWS Managed Microsoft AD)
- Windowsコンテナが参加可能なオンプレミスのドメイン(参考:AWS Direct Connect - Amazon Virtual Private Cloud Connectivity Options)
- Active Directory内の既存のgMSAアカウント(参考:Create gMSAs for Windows containers)
- ECSタスクをホストするコンテナインスタンスは、ActiveDirectoryにドメイン参加し、gMSAアカウントにアクセスできるActive Directoryセキュリティグループのメンバーである必要があります
ECSにおけるWindowsコンテナ利用拡充の要となるアップデート
もともと、ECSのWindowsコンテナにおいて、ActiveDirectoryへの参加自体は可能でした。それが、Windows Server 2012から新機能として導入されたgMSAにも拡充対応されたことで、より柔軟にWindows コンテナをグループ単位で管理、運用ができるようになることが期待できます。
ECSにおけるWindowsコンテナも機能拡充が進んでいるので、今までコンテナでWindowsを利用する機会がなかった人も、これをきっかけに利用を検討してみてはいかがでしょうか。
それでは、今日はこのへんで。濱田(@hamako9999)でした。
gMSAについての参考記事
グループ管理サービスアカウント(Group Managed Service Accouts(gMSA))についてや、それをAWS Managed Microsoft ADで作成する方法などについては、弊社Takuya Shibataのこちらの、記事をご参照ください。